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2010年01月25日

土肥温泉の発祥「まぶ湯」が400年

100125.jpg伊豆市土肥の馬場(ばんば)地区にある曹洞宗・安楽寺(清川邦淑住職)の境内にわく「まぶ湯」。土肥温泉の発祥と言われる、このまぶ湯が湧出して400年になるのを記念して同寺は4月3日、薬師如来のご開帳を94年ぶりに行うことになった。同寺のまぶ湯は子宝の湯として知られ、遠方から訪れる参拝者も多い。当日は温泉塚の建立なども予定。市観光協会土肥支部が協力して実施し、多くの来場を呼び掛けている。
安楽寺のまぶ湯は、幕府の命によって慶長15(1610)年に同寺の裏山で金鉱試掘の折、当時の2世和尚が金採掘の成功や自身の病気平癒を薬師如来に祈願し、満願の夜に薬師如来と二童子が夢に現れ「汝(なんじ)に湯を与えん 浴すべし」と言ったという。その言葉通り、坑道より湯がわき、その湯に入った和尚は病気が完治したと伝えられている。
この湯を「まぶ(鉱)の湯」と呼ぶようになり、これが土肥温泉の発祥となった。土肥温泉はその昔、同寺周辺地区に旅館が点在し温泉場の中心だった。
現在、寺境内の裏山にある洞窟(金採掘の跡)に坑内からわく温泉を引いた「まぶ湯」(見学用、入浴不可)、また最深部には小さな祠(ほこら)の夫婦神社がある。金鉱は岩石の割れ目に沿って金が含まれることから家内安全や夫婦和合、子宝祈願で信仰を集め、遠方などから多くの参拝者が訪れる。
薬師如来は同寺の奥にその昔、大泉寺という大きな寺があり、本尊の薬師如来が水害で流れ埋まっていたものを掘り起こして安楽寺に安置するようになった。清川住職によると過去帳には大正5年に開帳して以来行っていないため本年の開帳は94年ぶりになるという。
土肥新田にあった清越鉱山から見つかったという金鉱石(30センチ×30センチほど)の温泉塚を建立して点眼式のほか湯くみ式、薬師如来の開扉式などが予定されている。同寺は伊豆霊場八十八カ所の86番目で、県指定天然記念物の樹齢1000年といわれる大楠もある。清川住職(68)は「土肥温泉の開湯400年に合わせ94年ぶりのご開帳ができ、たいへんうれしく思っている」と話す。

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