2009年11月11日
おしゃれな馬鈴薯(ばれいしょ=ジャガイモ)箱
JA三島函南が企画、販売している三島馬鈴薯(ばれいしょ=ジャガイモ)の贈答用パッケージがこのほど、「2009グッドデザインしずおか」の大賞(知事賞)を受賞した。農作物用の段ボール箱とは一線を画す、しゃれたデザインと、ジャガイモの高級ブランド化を図ろうという意欲的な取り組みが高評価を得た。同JA関係者は「贈答用パッケージによる通信販売も好調。これを励みにトップブランドの地位を確かなものとし、農家の生産意欲、収入のアップを図りたい」と受賞を喜んでいる。パッケージを企画したのは、野菜・果物の味や楽しみ方を伝える「ベジタブル・フルーツマイスター」の資格を持つ、同JA販売課の伊丹雅治さん(33)。東京の老舗高級ホテルが好んで使用し、市場で日本一の高値で取り引きされている三島馬鈴薯の付加価値をさらに高めたいと、2年ほど前に贈答販売を思いついたのがきっかけだった。
地元のデザイナーや書家、包装資材メーカーの協力を得て作った専用の箱は3辺の長さが各22センチの段ボール製。つや消しの黒色を基調とし、上ぶたにはジャガイモの形をイメージした薄茶のだ円と、書家が揮ごうした「ばれいしょ」の文字がラベル風にデザインされている。
昨年始めたインターネットと電話による通信販売では、柔らかな布で磨き上げた三島馬鈴薯5キロをこの箱に詰め1800円で発売。手掘りの収穫や表面の磨き作業など、手間ひまかけた品質の高さとパッケージの高級感から、夏期わずか2週間の販売期間に全国から注文が相次ぐヒット商品になった。
県内の中小企業などから計94点の応募があった「グッドデザインしずおか」では、意欲的な取り組みとデザイン性が認められて見事最高の大賞を受賞。「生産から販売まで手間ひまかけて高級なブランドイメージを育てつつ、魅力ある農業の実現のため、販売戦略にデザインを活用した」などと高い評価を受けた。
伊丹さんは「強い思い入れがあるデザイン、商品なので涙が出るほどうれしい。これからも地域の農作物の付加価値を高める努力を続け、生産者が意欲的に農業に取り組めるようにしていきたい」と話した。
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