2009年05月25日
「伊豆の踊子」作品ゆかりの駅弁発売
駅弁と仕出しの「桃中軒」(本社沼津市・宇野統彦社長)はこのほど、駅弁「文士の玉手箱『川端康成編』」を発売した。『伊豆の踊子』に登場する「鶏鍋」「メダイの塩焼き」などを盛ったご当地弁当。25日には伊豆市湯ケ島の昭和の森で、関係者ふんする踊り子と学生が観光客らに弁当のおかずを振る舞い、商品をPRした。平成19年の井上靖、20年の若山牧水に続くシリーズ第3弾で、今回は6月に生誕110周年となる川端康成を題材とした。商品化に当たっては、伊豆市の協力を得て郷土料理の発掘を行い、『伊豆の踊子』に登場する料理の考察などを重ねて開発したという。
「川端康成編」は、宿屋で踊り子らがつついた鶏鍋、下田のシーンで登場する新鮮な魚・メダイの塩焼き、学生が踊り子との別れを悲しみ食べたのり巻きと、同市原保地区に伝わる押しずし「きりだめ寿司」をメーンとした九品で構成。駅弁としては異例という生ワサビとおろし金もつけた。このほか、踊り子と学生が出会った修善寺の「湯川橋」、雨が降り出した天城トンネル「出口峠」の場面など、同市修善寺在住の水口ちはるさん(25)の紙切り作品をちりばめたしおりを添えている。
昭和の森・道の駅「天城越え」のレストランで行われた試食サービスでは、桃中軒と市の職員が物語の主人公2人の衣装をまとって観光客に弁当のおかずをサービス。あわせて、水口さんも踊り子の衣装で紙切りの実演を行い、観光客を楽しませた。ドライブ途中に立ち寄った名古屋市の50代の夫婦は「鶏鍋などは味がしっかり出ている。生ワサビのアイデアもいいね」と語り、おいしそうに試食した。
価格は1050円。JR沼津駅と三島駅で販売しているほか、仕出しの注文にも応じている。問い合わせは桃中軒〈電055(963)0154〉へ。
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