2009年05月22日
沖合いにタカアシガニ放流
沼津市商工会戸田支所は22日、タカアシガニの放流を戸田沖で行った。地元の市立戸田小学校の6年生20人が、追跡調査のための標識を甲羅に取り付け、洋上から駿河湾に放った。戸田の特産物でもあるタカアシガニは世界最大級のカニ。水深200-500メートルの深海に生息し、底引き網漁やカニかご漁などで捕獲されている。地元では、乱獲による漁獲量の減少に危機感を持った有志が昭和61年から放流を開始。平成11年からは同支所(旧戸田村商工会)が資源確保と増殖を願い、戸田漁協などの協力を得て毎年この時期に行っている。
今年用意したタカアシガニは、地域の事業所から寄せられた協賛金で買い付けたり、漁業者から提供を受けた計91匹。大きいものでは足を広げた幅が1.2メートルに達する固体があったほか、卵を抱えた雌も多数含まれていた。子供たちは、タカアシガニをまじまじと観察しながら、商工会役員や県水産技術研究所職員らと一緒に追跡調査のための番号標識を甲羅に取り付けた。このあと、高速船に乗り込み、水深およそ150-200メートルの戸田沖で放流した。子供たちは「大きくなってくれるとうれしい」などと話し、ゆっくりと海底に姿を消すタカアシガニを見送った。
県水産技術研究所によると、同商工会事業で14-20年度に計768匹を標識放流し、これまでに計32匹を再捕している。再捕率は約4%。捕獲した海域は駿河湾内が多いが、中には放流からわずか2カ月後に三重県熊野灘で捕獲された個体もあった。
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