上野&尾崎のカメラ散歩

 

ビューティーフレックス  ブイヨンさん

ご自慢カメラの投稿第2弾を紹介させていただきます。
伊東市にお住まいのブイヨンさん。ご紹介いただくカメラはビューティーフレックスです。
ではブイヨンさん、お願いいたします。

ビューティーフレックス

ビューティーフレックス

ブイヨン)いつも楽しく「カメラ散歩」を拝読させていただいております。
私はカメラの知識は乏しいのですが、父が3、40年前に使っていたカメラ(Beauty flexと言う名前があります)のデザインが好きで、インテリアとして飾っておりました。
「やはり銀塩フィルム・モノクロフィルム編」の中でミューズフレックスと言うカメラが掲載されておりましたが、私のカメラと風貌が似ておりましたので、このカメラについてお教えいただきたく投稿させていただきました。
このタイプのカメラはどういった特徴の写真が撮れるのでしょうか?
フィルムは入手可能でしょうか? どのようなフィルムで、どのカメラ店でも現像してもらえるのでしょうか?
今でも使えると言うことでしたら、撮影の際の注意点などお教えいただければ幸いです。
カメラが好きだった父がどのような写真を撮っていたか思いを馳せております。

尾崎)ブイヨンさん投稿ありがとうございます。
ビューティフレックスは、東京・神田神保町に有った太陽堂光機というメーカーが生産したもので会社は1951年に設立され、1957年に社名をビューテイカメラ(株)に変更、1963年にカメラ生産を終了しております。 太陽堂光機は普及型二眼レフを得意とし、手元にある資料では生産モデルは16種にも及んでいます。ブイヨンさんのビューティフレックスはお送り頂いた写真から推定すると1954年発売の「ビューティフレックスT」型のようです。
販売価格は確か9800円でした。当時大ヒットしたリコーフレックスが「前玉回転式」という簡易的な焦点調節機構を採用していたのに対して、「ビューティフレックスT」は「レンズボード繰り出し式」という本格機構を採用して1万円を切った低価格で発売されたために大変話題になったカメラです。
「ビューティフレックス」シリーズは販売量も多く、現在でも中古カメラ市場でよく見かけます。先日(12月17日)も新宿西口の中古カメラ店で機種は確認してませんが2~3万円の価格のカメラが数台ショーケースに並んでおりました。

上野)私もリコーフレックスを1台持っています。この種のカメラは120フィルム(ブローニーサイズ)というフィルムを使用しますが、ブローニーフィルムはネガカラ―、リバーサルそしてモノクロと各種フィルムをコダック、フジフィルムが販売しており伊東の写真屋さんで入手可能です。また現像受付も行っております。
このカメラは、カメラ本体のノブと裏側にある赤窓でフィルム番号を見ながらフィルムセットを行う手動式でリーダーペーパーという裏紙付きフィルムのセット方法が少し面倒なので最初は写真屋さんの指導を受けて下さい。
また、経年カメラのためにレンズ内部にカビが発生している可能性がありますので明るいところ確認してください。さらにカビ発生確認の他にシャッター速度の確認等の動作確認も必要になりますので一度写真屋さんに持ち込んで診断してもらうことをお勧めします。
6×6cmの画面サイズはフィルムが大きいだけに描写力も高く、コンパクトカメラやデジタルカメラとは違った写真が撮れます。また正方形の画面サイズも新鮮で最近人気が復活しており、現在も二眼レフを製造販売しているローライフレックスというドイツ製品の他に6~7万円程度の国産中古製品も良く売れているようです。
この二眼レフは、ファインダーを上から覗き込む頭を下げたスタイルの撮影姿勢になるために人物撮影の場合には、撮影される側の緊張感が薄らぎ優しい写真が撮れると良く言われております。また左右反転のファインダーを始めとする速写性の低さが逆に「スローフォト」として受け入れられている事も特徴として挙げられます。

尾崎)現在、二眼レフの魅力としては、①二眼レフ特有のレトロ感にあふれるデザインの美しさ②実用クラシックカメラとして6×6cmの高画質写真が手軽に撮影出来ること③ストラップを首から下げたウエストレベルでの基本撮影スタイルがホールディングに優れ、手ぶれを起こしにくいこと④一眼レフと異なり撮影者が頭を下げた感があり、相手に威圧感を与える事が少なくポートレート撮影に適すること。等がよく挙げられております。
最近では、熟年者ばかりでなく若い女性のファンも増加しております。お手持ちビューティフレックスの性能確認で問題がなければ、是非撮影にチャレンジしてみてください。