上野&尾崎のカメラ散歩

 

ウィーンの中古カメラ店で購入したコダックEKTRA250・110フィルムカメラは、何と1ユーロ

オーストリアの首都・ウィーンはヨーロッパの名門王家・ハプスブルク家の栄光とベートーヴェン、モーツァルト、ヨハン・シュトラウス等の音楽家の足跡が残る芸術の街で、時代を超えて人々を魅了し続けている。
ウィーンへは、これまで印刷関連業務と写真撮影で過去3回訪問しており、昨年2009年10月には新聞関連の国際展示会と技術セミナー参加のために4回目の訪問を行っている。
主目的の展示会視察と技術セミナーは2日間で終了、3日目は夜景主体の写真撮影、そして最終日は「定番」の夕方・帰国便までの市内散策である。

ウィーンフィルの本拠地 楽友協会ホール

ウィーンフィルの本拠地 楽友協会ホール

新王宮の夜景

新王宮の夜景


定宿は、旧市街中心のケルントナー通り裏のドンナー噴水前のホテル・オイローパ。ホテルをチェックアウトしてケルントナー通りを北へ300m程歩くとモザイク屋根のシュテファン大寺院がそびえ立つシュテファン広場に出る。このシュテファン大寺院は外壁保存工事のための修復が行われており、私は残念ながら足場の無い姿を見た事がない。

シュテファン大寺院の全景が撮れる唯一のアングル

シュテファン大寺院の全景が撮れる唯一のアングル

モザイク屋根のシュテファン大寺院

モザイク屋根のシュテファン大寺院


FOTO Elisabeth

FOTO Elisabeth

FOTO Elisabeth 左側のワゴンからコダックEKTRA250を発掘

FOTO Elisabeth
左側のワゴンからコダックEKTRA250を発掘

コダックEKTRA250カメラ

コダックEKTRA250カメラ

観光客でにぎわう広場を横切ってローテントゥルム通りをドナウ運河方面に向かい、3つ目のフライッシュマルクト通りを右に曲がってしばらく歩くとベートーヴェン等の有名人が利用した由緒あるレストラン・グリーヒェンバイスルの蔦を絡ませた14世紀の建物の前に着く。
私の目的はレストランではなく、レストランの向かいにあるカメラ店・Foto Elisabeth SOYKAの中古カメラ専門店である。20m程先のライカ新品等を扱う本店を含めて同店はウィーン市内に4店舗を持ち、立地条件が良いのでウィーン訪問の度に必ずのぞく事にしている。
ウィーンの中古カメラ店は鉄道の玄関口である国鉄西駅の近くにカメラミュージアムを併設、中古カメラ販売も行うカメラ店・ライカショップが有名であるが地の利では断然、Foto Elisabethである。開店直後に店内に入ると狭い店内では既に若い女性の先客がローライフレックスの商談中で、何となく居心地が悪くウィンドショッピングに切り替えるべく店から出ようとした際に入口脇ワゴンの特価品アクセサリーの中にコダックEKTRA250カメラを見つけた。
コダックEKTRA250カメラはドイツ・コダックが110フィルム用としてラインナップした110カートリッジフィルムカメラの1機種で、1980 年から1983年にかけて販売されたカメラである。ワゴンから手にとって見ると外観は擦り傷も無い新品同様、ファインダーをのぞいてみると曇りが全くないクリアさでブライトフレームも鮮明である。更にシャッターをチャージしてシャッターボタンを押すと「チュッ」と軽快なシャッター音で30年を経過したカメラとは思えない状態である。価格シールを見ると「€ 1」と書いてある。「1ユーロ?」
「10ユーロの間違い」「7か9の書き間違い」と思いながら女性客との商談が途切れを待って店主に「いくらですか」と質問する。店主はニッコリ笑って「1ユーロ」と答えてきた。130円である。10ユーロでも安い。私は「本当に1ユーロ」と再確認しながら素早くポケットから1ユーロコインを取り出して予期せぬカメラショッピングは終了した。
本当は、ウインドウに展示してあった110カメラのAGFAMATIC 4000 POCKETを見たかったのだか想定外のショッピングにAGFAカメラの存在は私のメモリーから自動消去されていた。
代わりに思いついたのは、買ったばかりのコダックEKTRA250によるウィーン音楽名所巡り、「あるかないか」半信半疑で少し先の本店で110フィルムの有無を問い合わせる。
コダック、アグファ、フィラニア等の海外メーカーは当該フィルムの製造・販売を2008年までに終了しており、フジフィルムも2009年9月末で生産を終了しているので期待度は低かったものの予想通りの「ノー」に私の俄か企画は5分足らずで消滅した。
俄か企画は消滅したものの、主役カメラを携行していたフィルム一眼レフ・ミノルタα70に置き換えて撮影を実施、夕刻のオーストリア航空便でのんびりと帰国する事が出来た。
勿論、機内持ち込みのカメラバックの隙間には、定位置の様にコダックEKTRA250が収まった事は言うまでもない。

AGFAMATIC4000 POCKETカメラ

AGFAMATIC4000 POCKETカメラ

AGFAMATIC 4000 POCKETは、2010年2月に銀座・松屋で開催された世界中古カメラ展で程度の良い品を4000円で購入、半年かがりでコダック、アグファの110カメラを手元に揃える事になった。110フィルムは冷蔵庫に20本程のストックがありしばらくは110カメラ撮り比べが楽しめそうである。
(文・写真 尾崎)



▽ウィーン音楽巡り=尾崎撮影

  • 国立オペラ座
  • 楽友協会ホール ウィーンフィルのニューイヤーコンサートで有名
  • 王宮庭園のモーツアルト像 一番人気の観光スポット
  • 市立公園のヨハン・シュトラウス像 モーツアルト像に次ぐ2番人気
  • 同じ市立公園に有るシューベルト像 観光客の人気ゼロ
  • ベートーヴェン広場のベートーヴェン像 大きな像にも関わらず人気無
  • 楽友協会ホールの反対側に有るブラームス像 ブラームスも何故か人気無
  • ウィーン新市庁舎